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加藤智 / 緑韻 - りょくいん
- 商品ID
- 0005
- 商品名
- 加藤智
- 作家紹介
1947-
東京生
日展会員
師:児玉希望、奥田元宋
日展審査員 特選2入選24
日春展20 日春賞2 外務省買上- サイズ
- 725mm x 1440mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 麻紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
岩絵具は水彩よりも溶解しない性質があり、何度も絵具を薄く重ねて制作することが可能であるという特徴を持つ。岩絵具を塗り重ねる事により日本画家は色の深みと鮮やかさを表現する事が出来る。理想の色を作り出すのには苦労を伴うがとても美しい色彩を作り上げる事が出来るのが今尚多くの日本画家が岩絵の具を使うひとつの理由であろう。
額装用に描かれる作品と軸装用に描かれる作品とでは岩絵具の塗り方に違いがある。額装用は岩絵具を厚く塗り重ねる事が出来るが、軸絵の場合、厚く塗った作品は硬く厚みをを持ち、巻く際に作品が傷む恐れがある為、通常軸絵には厚塗りはせず薄塗りをする。
しかし加藤智は研究を重ね、特殊な方法を編み出し、通常よりも厚く塗り重ねる事を可能にした。加藤智の軸絵作品に色鮮やかなものが多いのはこうした特殊な手法を用いているからである。本作品は豊かな緑、澄んだ水がとても美しい作品である。掛軸作品でこれほど美しい色彩を表現できる画家は日本画壇の中では私の記憶にない。