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加藤智 / 春嶺 - しゅんれい
- 商品ID
- 0059
- 商品名
- 加藤智
- 作家紹介
1947-
東京生
日展会員
師:児玉希望、奥田元宋
日展審査員 特選2入選24
日春展20 日春賞2 外務省買上- サイズ
- 722mm x 1980mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 麻紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
「金雲」は金箔や金泥で描かれた雲や霞のこと。時空の転換や遠近などを暗示させるとともに装飾的な効果が高い。近世においては盛り上げなども見られ様式的な表現となる。霞とともに余韻と暗示の効果は日本の風情を表現するのに非常に適している。
本作品は加藤智の富士桜の作品である。富士は古来より日本の霊峰としてその威厳を保ち、日本人にとっては不滅の象徴であると言える。一方桜の木は日本全国に広く見られその花は春の一時期に一斉に咲き、わずか2週間足らずという短い期間で散るいわば刹那の象徴である。本作品で加藤智は金雲を用いる事によって両者の時間軸の違いを表現している。作品の中に富士の壮大な姿に対する崇拝と儚さに対する日本人の美意識が表現されている逸品である。