ニュース/ブログ
小井戸昇 / 富士 - ふじ
- 商品ID
- 0048
- 商品名
- 小井戸昇
- 作家紹介
1916-
師: 児玉希望
日展会友
特選1入27、日春展奨励賞
得意画:風景
東京都台東区住- サイズ
- 602mm x 2020mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 絹本
- 在庫
- 有
- 商品紹介
神体山とは主に神道において神が宿るとされる山岳信仰や神奈備(かむなび・神々が神留まる森林を抱く山)の山をいう。「霊峰」とも呼ばれる富士山が代表的なものである。また峠や坂という小さな峰も神域や神が宿る場所とし畏怖畏敬の対象であった。
古くは、『常陸国風土記』に富士山の神と筑波山の神の逸話が記されている。親神が富士山の神のもとを訪れ、宿を乞うたが、富士山の神は物忌み中だと言う理由で宿泊を拒否した。親神は次に筑波山の神のもとへいき、同様に宿を乞うたところ、今度は親神は歓迎された。そのため、筑波山には人々が集まるようになり、反対に富士山には絶えず雪が積もり人々が来なくなったという。
本作品では、深い霧に包まれた富士が描かれている。森、川、滝の絶妙な配置により富士の高さが際立って表現されている。さらに、頂上の描写を霧により抑える事により富士の荘厳な雰囲気を生み出している。容易に人を招き入れない富士の意思のようなものを感じさせる作品である。