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辰本青花 / 雪中南天 - せっちゅうなんてん
- 商品ID
- 0121
- 商品名
- 辰本青花
- 作家紹介
1935~ 京都出身
京都美校日本画専攻科卒業
師: 堂本印象
第九回日仏現代美術展大賞受賞
上野の森日本画大賞展入賞- サイズ
- 603mm x 1910mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 和紙
- 在庫
- 無
- 商品紹介
南天は冬に美しく小さな赤い実をつける。白い実の南天も存在するが一般的には赤い実が想像される。「難を転ずる」に通ずることから、縁起の良い木とされ、古来より日本人に魔除けなどとしても愛されてきた。欧米に分布していない南天を江戸時代に初めて見たケンペルとツンベルクはこの実の美しさを賞賛したと言われている。絵画の世界では雪と一緒に描かれる事が多く、南天の赤と雪の白が紅白になって縁起が良いと好まれる。(しかし豪雪地方の人間は雪が描かれているのを好まない人もいるというのが面白いところである。)
本作品は辰本青花によって描かれた雪中南天である。赤い南天の実と白い南天の実の組み合わせ、南天の赤い葉と雪の白さの組み合わせが共に紅白になっており吉祥の意味がこめられている。雪の描写が非常に細かく美しく、厳しい寒さの中、堂々とした小禽の描写が妙に微笑ましい。辰本青花の花鳥画が人気が高い所以を感じることが出来る。
エンゲルベルト・ケンペル (1651-1716)
ドイツ人医師。カール・ツンベルク (1743-1828)
スウェーデン人植物学者。