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佐藤隆良 / 田植 - たうえ
- 商品ID
- 0088
- 商品名
- 佐藤隆良
- 作家紹介
1950-
福島県生
日本美術院 特待
師: 平山郁夫
院展奨励賞3回
無鑑査2回
入選19回- サイズ
- 485mm x 1770mm
- 軸先
- 陶器
- 作品の素材
- 麻紙
- 在庫
- 有
- 商品紹介
勤勉さは日本人の国民性であり、その形成には農業が大きく関わっている。耕地の少ない日本において、二毛作や棚田のように限られた農地で最大限に収量を上げる農業技術が発達し、長時間労働が習慣化した。このようにして日本では勤勉が美徳と考えられるようになった。日本が経済大国となった理由のひとつにはこの勤勉さが影響している事は間違いないだろう。今の日本があるのは農業によって培われた勤勉性が重要な役割を果しているのだ。
本作品は佐藤隆良によって描かれた農作業風景である。今でこそ機械化が進んだが、昔はこういった手作業での田植えが行われていた。農業が日本人の勤勉性を育んだという事実に気づけば、この田植え作業の風景画から神秘的な雰囲気を感じる事が出来る。佐藤隆良は洗練された陰影法を用い、その神秘性を見事に表現している。フランスの画家、ジャン=フランソワ・ミレーの農村風景には宗教的な意味合いが含まれており神秘性を感じる事が出来るが、佐藤隆良が描いたこの風景もミレーの作品同様に意義深いものである。