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田中慎吾 / 千手観世音菩薩 - せんじゅかんぜおんぼさつ
- 商品ID
- 0143
- 商品名
- 田中慎吾
- 作家紹介
1945 –
無所属作家
春光仏画展入選5
仏教美術絵画展佳作3
特技: 仏画- サイズ
- 598mm x 1580mm
- 軸先
- 水晶代用
- 作品の素材
- 絹本
- 在庫
- 有
- 商品紹介
千手観音は、仏教における信仰対象である菩薩の一尊。「サハスラブジャ」とは文字通り「千の手」の意味である。この名はヒンドゥー教の女神ドゥルガーの異名でもあり、インドでヒンドゥー教の影響を受けて成立した観音菩薩の変化身と考えられている。
千本の手は、どのような衆生をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表している。坐像、立像ともにあり、実際に千本の手を表現した作例もあるが、十一面四十二臂とするものが一般的である。四十二臂の意味については、胸前で合掌する2本の手を除いた40本の手が、それぞれ25の世界を救うものであり、「25×40=1,000」であると説明されている。ここで言う「25の世界」とは、仏教で言う「三界二十五有」のことで、天上界から地獄まで25の世界があるという考えである(欲界に十四有、色界に七有、無色界に四有があるとされる)。千手観音の造像例は、インドにはほとんど知られていないが、中国では唐代の龍門石窟などに遺例がある。日本での千手観音信仰の開始は古く、空海が正純密教を伝える以前、奈良時代から造像が行われていた。本作品では仏画師である田中慎吾が千手観音の厳粛な品位を非常に良く表現している。細部にまでこだわった描写はさすがである。