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山崎啓次 / 梓川 - あずさがわ
- 商品ID
- 0012
- 商品名
- 山崎啓次
- 作家紹介
1937-
大阪生
日展会員
師:佐藤太清
京美大卒 日展審5 会員賞
特選2 無依2 日春賞2
奨励賞 外務省買上3 個展- サイズ
- 725mm x 2020mm
- 軸先
- 象牙代用
- 作品の素材
- 麻紙
- 在庫
- 廃番
- 商品紹介
日本画には明治時代に西洋画が伝わるまで写実的陰影法が存在しなかった。初めて日本画家が西洋のその技法を見た時、どれほどの衝撃を受けたであろうかは容易に想像がつく。その後多くの日本画家はヨーロッパに留学し、やがてこうした動きから諸派の絵画や西洋画の影響も取り入れた新しい民族美術として日本画が誕生したのである。その後、日本における洋画と日本画の関係は互いに影響を与えながらも対抗的に併存、発展していった。
本作品は山崎啓次の梓川である。梓川とは日本の上高地を流れる有名な河川であり、清流として知られ多くの人々の心を魅了している。本作品では墨を用いたとても強いコントラストが非常に印象的である。水墨山水画で陰影法が用いられるのは極めて稀であり、西洋画の影響を受けながら山崎啓次が独自に確立させた画法と言える。今の時代も明治時代に劣らない画家達の挑戦が続いているのかと思うと本作品も非常に興味深いものとして映る。