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国井幸雪 / 鵜飼 - うかい
- 商品ID
- 0087
- 商品名
- 国井幸雪
- 作家紹介
1919-
岐阜生
師: 山下松麓
東京大丸個展 神戸三越個展
別格本山円鏡寺に両界曼荼羅奉納- サイズ
- 710mm x 1600mm
- 軸先
- 陶器
- 作品の素材
- 絹本
- 在庫
- 有
- 商品紹介
鵜飼は、鵜を使ってアユを獲る伝統的な漁法のひとつ。日本では岐阜県、愛知県、京都府、愛媛県などで行われているが、特に長良川での鵜飼いが最も有名である。全国的には鵜飼漁をする人は「鵜使い」と呼ばれるのだが、長良川鵜飼では世襲制のため古くから「鵜匠」と呼ばれている。
長良川鵜飼とは、岐阜県岐阜市の長良川で毎年5月11日から10月15日まで行われる鵜飼いである。中秋の名月と増水時を除く毎夜行われる。中秋の名月に行われないのは、満月の月明かりにより篝火に鮎が集まりにくい為である。
1300年ほど前から行われており起源は漁としての鵜飼である。しかし、現在は古典漁法を今に伝える観光としての鵜飼である。そのうち宮内庁の御料場で行われる8回の鵜飼は「御料鵜飼」と呼ばれる。獲れたアユは皇居へ献上されるのみならず、明治神宮や伊勢神宮へも奉納される。長良川における鵜飼は日本で唯一皇室御用の鵜飼であり、長良川の鵜匠は職名を宮内庁式部職鵜匠という。
舟首に篝火を付けた鵜舟に鵜匠が乗り10~12羽の鵜を手縄をさばき、操り、篝火に集まってきた鮎を鵜が次々に捕る。鵜匠は常日頃から鵜と一緒に生活しているため、鵜匠と鵜は呼吸の合った動きを見せ、見事に鮎を捕らえてくる。総がらみによる巻き狩り漁法は幻想的で美しい。
国井幸雪は風景画、花鳥画のみならず仏画、人物画、風俗画など幅広いジャンルを描く実力派日本画家である。本作品では松明の火や煙が躍動感と幻想的な雰囲気を作品に加えている。岐阜出身の彼にとっては長良川の鵜飼に特別な想いがあったのでろう。岩場や鵜匠の描写にも余念がないのが流石である。