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西国三十三ヶ所 納経軸の掛軸表装依頼 | 尼崎市 より
尼崎市
私は前職時代は尼崎に配属され約3年間をこの地で過ごしました。以前の記事で少しご紹介させていただきました。
学生時代を終えて、社会人としての基礎を叩き込まれた時期を過ごしたこの地には良い思い出も苦い思い出も沢山残っています。(本当によく当時の上司には怒られました。自分も上司になってみて怒るのも大変な事なんだというのを身に染みて感じるようになりました。)
そんな尼崎の地ですがお勧めは阪神尼崎から続く商店街です。なんというか…何が売りというものはないのですがどこか中毒性のある突っ込み所の多い雑多な感じがとても楽しかったです。そして自分が欲しいと思うものの大概はこの商店街で見つかる…いや、むしろまったく買う予定してなかったものでも魅惑的なマジックにコロリと買ってしまうあの不思議な感覚は忘れられません。もし尼崎の近くにご用がございましたら是非一度お立ち寄りください。粉もの屋さんも沢山あったと思うのでそちらもよろしければどうぞ。
さて、前置きが長くなりましたが今回はそんな 尼崎市 にお住いのお客様より西国三十三ヶ所納経軸の表装依頼でした。
商店街の近くのご自宅だったのでちょろっと商店街をぶらっとしてきましたがやはり面白い商店街ですね。一日中探索していても飽きなさそうなそんな感覚がとっても好きです。
お客様のご自宅にお伺いしても表装のお話しよりもどちらかというと商店街の話ばかりしてしまいました…というかお客様自身の商店街愛、いやむしろ尼崎愛が強かったです。こんな人情味あふれる所も尼崎の好きな所です。
今回は弊社の仏表装パターンNO.11の「復元織」にて表装させていただきました。
中の観音がとても落ち着いた色合いでしたのでこの落ち着いた復元織の裂地をお勧めしたらお客さんが
「おっしゃ、兄ちゃんが言うんならこれにしとこ!」
と決めてくださいました。(兄ちゃん…まぁまだ若く見られるという事でポジティブにとらえます。)
仕上がりの掛軸はこちらです。
やはり想像していた通り中の観音の雰囲気とバッチリと合って落ち着いた風合いになりましたね。
お客様も
「おっしゃ!ええ出来や。兄ちゃんのお勧めが良かったな!」
と喜んでくださいました。(兄ちゃん…やっぱり慣れない(;´・ω・))
この度は弊社に西国三十三ヶ所の掛軸表装をご依頼いただきありがとうございました。
弊社は遠方のお客様のご自宅でも出張対応承っておりますので是非ご用命ください。
西国三十三ヶ所の納経軸を掛軸に表装する工程はこちらの動画で詳しくご紹介しておりますのでよろしかったらご覧ください。