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西国三十三ヶ所 草創1300年 記念の御影札を額装仕立てに。
2018年は西国三十三ヶ所 草創1300年 という事で西国三十三ヶ所巡りをこの時期にされる方も非常に多かったように思います。
こういった霊場の記念の年には各札所を巡ると、その時だけいただける特別な授与物があったりします。
西国三十三ヶ所草創1300年も大々的な事業で、特別な授与物として観音の札を各寺院でいただけたようです。
今回は兵庫県のたつの市にお住いのお客様よりこの札に関するご相談があり、額装にしてほしいというご希望でした。
御影札を額装にしたり屏風にしたりというのは今までも四国八十八ヶ所で行ってきたので馴染みはあるのですが、西国の御影札の額装というのは初めてでした。
33か所の札+番外3か所の札=合計36枚の札を組んでいくので縦3枚×横11枚で組んでいく事にしました。
お客様のご要望で
「札だけではなく何か入れてほしい」
との事でしたので、「真ん中に字像か絵像を差し込んでみては?」とご提案させていただきました。
こちらが実際にご提案させていただいたイメージ図です。
お客様の希望は上の字像VERでした。個人的にも観音の絵像の札ばかりなので絵像VERにすると「ちょっとうるさいな~」と感じていたので何よりでした。
真ん中の「南無大師大悲観世音菩薩」の字は弊社専属の書道家に書いてもらうことにいたしました。
この御影札や納経帳を組んでいく作業なのですが全て同じ大きさに揃えてカットしていき、垂直平行に貼り合わせていかなければならないので極度の集中力を要します。{本当に大変…(汗)}
ひとつ歪むとそれにつられてどんどんその次の札がずれて貼られていく事となり、下手をすると最初と最後で大きさが全然違いきれいな四角形に組み上がらないという事になるので注意が必要です。
苦労して仕上がった西国三十三ヶ所 草創1300年 記念の御影札額がこちらです。
「南無大慈大悲観世音菩薩」の字像との相性もやっぱり良いですね。
お客様にも大変喜んでいただけました。
「この札一枚一枚を同じ大きさにカットして歪まずにきっちりと直角を出しながら貼っていくのは大変な作業だと思います。私も似たような事をやった事がありますがとてもとてもこんな上手くいきませんでした。ありがとうございました。」
とお褒めの言葉も頂戴いたしました。ありがとうございます。
西国三十三ヶ所の御影札を表装相談は是非弊社までご相談ください。
額装の仕立てに関してより詳しく以下の動画で解説しておりますので宜しかったらご覧ください。
和額の種類についてはこちらの動画で解説しておりますのでよろしかったらご覧ください。