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但馬大仏 で有名な兵庫県香美町の長楽寺。五十嵐秀文名誉住職揮毫の御宝号を表装
「大仏」と聞いて奈良にある大仏を想像される方も多いと思いますが、「 但馬大仏 」という大仏を聞いた事はありますでしょうか?
実は兵庫県の北部の但馬地方にも、「但馬大仏」という通称で親しまれている巨大な黄金の三大仏があります。
場所は但馬地方の北部・村岡区にある長楽寺というお寺です。山の高い位置にある寺院なので周りからもよく見えます。
真言宗の寺院で歴史は古く、奈良時代の天平年間(729年~749年)に行基によって創建されたとされています。この寺院にある「 但馬大仏 」がこちらです。
巨大な黄金の大仏が3つも並ぶとすごい迫力ですね。真ん中が釈迦如来、右が薬師如来、左が阿弥陀如来。真ん中の釈迦如来像は、木像の座像としては世界最大だそうです。
今回の表装相談は、この長楽寺の名誉住職である五十嵐秀文 氏の揮毫された「南無大師遍照金剛」の御宝号です。五十嵐秀文 氏は2012年に高野山真言宗の大僧正になられた方なので本作品はそれ以降に揮毫されたもののようです。
名のある方の作品なのでお客様も奮発してグレードの高い裂地で表装してくださいました。
弊社の仏表装パターンのNO. 13「瑞鳳」にて軸装させていただきました。
紺地に四ツ手雲が金糸で織り込まれた重みのある裂地が中の御宝号を引き立てていますね。
急ぎの納期でしたので間に合ってなによりでした。
軸装のご依頼ありがとうございました。
皆さんも機会があれば是非但馬大仏を一度見に行かれてはいかがでしょうか?
佛表装の真の行スタイル(本仏仕立)は非常に多くの裂地を貼り合わせております。こちらの動画で詳しく解説しているのでよろしかったらご覧ください。