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四国八十八ヶ所 御影札 掛軸表装依頼 | 宍粟市
四国八十八ヶ所を巡ると1ヶ寺ずつ必ず貰うのが御影札(おみえふだ)。各寺のご本尊が印刷された札です。普段は白い和紙に印刷されたものを頂戴するのですが記念の時などは違った種類の物を配布されているので面白いですよね。四国八十八ヶ所の巡礼について詳しくお知りになりたい方はこちらのリンクをどうぞ。
この御影札ですが実はつなぎ合わせる事で様々な作品に仕立てる事が出来るのです。掛軸や額装、屏風や衝立などいろいろな形で今まで弊社も表装させていただきました。
今回は兵庫県の宍粟市にお住いのお客様よりこの四国八十八ヶ所の御影札の表装についてご相談がありました。
宍粟市
宍粟市(しそうし)って実はこのHPの記事でご紹介するのは初めての地域なので軽く概要と所感からご紹介させていただきます。地域としては西播磨地域に属していて西播北部です。たつの市の北側ってイメージで縦に長く、一番北部の方では雪も降るのでスキー場もあります。昔の山崎町、一宮町、波賀町、千種町という4つの町が合併して一つの宍粟市になりました。自然豊かな地域で林業が盛んなイメージです。姫路にも隣接しているので姫路市に働きに行く人も多いようです。
今回は宍粟市の南部にある山崎町にお住いのお客様からのご相談で、御影札をどの作品にするか悩まれていたので色々なパターンをご説明させていただき、掛軸にする事になりました。
弊社の仏表装パターン以外の裂地で表装する事になりました…というか僕に一任してくれました。最近このパターン多いですね(笑)。予算だけ伝えられて「後はあなたにお任せ!」みたいな…「表具師にお任せコース」っていうの作ろうかな…。
お任せいただいてお仕立てさせていただいたのがこちらの掛軸です。
四国八十八ヶ所の御影札は全て同じ大きさにカットしてつなぎ合わせていかなければならないのですが、少しでも大きさが違ったりズレて張り合わせてしまうとそのズレがどんどん張り合わせていくに従って大きくなってしまうので気をつけなければなりません。神経を集中しながら何度も何度も確認しながら組み合わせていき一枚の作品にした後に、掛軸に仕立てていきます。
豪華な金襴の裂地を使用させていただきました。渋い重厚な印象を受ける仕立てにお客様も大変喜んでくださいました。
この度は弊社に軸装依頼をいただきまことにありがとうございました。
弊社は 宍粟市 でも出張相談承っております。四国八十八ヶ所の御影札の表装など是非ご用命下さい。
四国八十八ヶ所の納経軸掛軸表装についてより詳しく以下の動画で紹介しておりますので宜しかったらご覧ください。