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人気掛軸作家 中川幸彦 の別注赤富士作品を掛軸に仕立てる
現代の掛軸作家の中で非常に人気の高い作家さんの一人である 中川幸彦 先生。細かな色彩の使い分けと柔らかなタッチが独特の世界観を生み出し多くの方を魅了しています。
- 1946 神奈川県横浜市に生まれる
- 1970 東京藝術大学日本画科 卒業
- 1971 同大学院美術研究科 修了
- 1982 「清楚な女性美」をテーマに毎年個展開催
- 1984・1985 現代の裸婦展(日動画廊)入選
- 1986-1991 現代の裸婦展(日動画廊)招待出展
- 1992 池袋三越開店35周年記念招待出展
- 1993 日本画小品展「百味百彩」以降、個展主義で作品を発表
- 1994 日本画大賞展 招待
- 1995 日本棋院発行「棋道」表紙画担当
- 1998 近鉄本店にて個展
- 1999 近鉄四日市店にて個展
- 2000 近鉄阿倍野店にて個展
人気の画題は牡丹、瀧、翡翠など多数ありますが、今回ご相談を頂戴いたしましたのはその中の赤富士の作品。
お客様のご自宅の床の間が広い為、標準サイズである尺五巾の掛軸では少し寂しく感じられたようで広巾の赤富士を探されていたそうです。そんな中、中川幸彦 先生の赤富士を気に入られ尺八サイズで描いて欲しいと思い弊社にご相談に来られたのがきっかけです。
弊社も長い掛軸屋としての歴史の中で幾度も 中川幸彦 先生の作品をお取り扱いさせていただいた経験がございますのでお客様と作品について打ち合わせを行い、製作を進める事となりました。
数ヶ月後…仕上がった作品がこちらです。
中川幸彦 先生の赤富士の構図は色々とあるのですが、自分の経験の中で一番お勧めの構図をご提案させていただきました。下地に金彩を施し、白い雲を描いているのがとても幻想的です。
作品の仕上がりをお客様にご連絡し、掛軸の表装に使う裂地を色々ご覧頂き決めていただきました。完全にお客様向けのカスタムオーダーです。
そして表装作業を終え、ついに完成した掛軸がこちらです。
赤富士の荘厳な雰囲気をより引き立てる裂地の組み合わせです。
お客様も仕上がりに大変喜んで下さり、ご自身の田んぼでとれたお米をお礼に頂戴いたしました。ありがとうございます。
弊社では 中川幸彦 先生の別注作品のご依頼も承っておりますので是非ご相談下さい。
今回の掛軸の製作工程を解説した動画もございますので是非ご覧下さい。チャンネル登録をしていただけると嬉しく思います。
中川幸彦 先生の他の作品はこちらをどうぞ。