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茶掛表装 | 『百花為誰開』茶会用に | 芦屋市
以前、茶会用の掛軸の表装をご依頼いただいたお話をご紹介させていただきました。
以前の記事でもご紹介しておりましたが基本的にはお茶会で使われる掛軸は臨済宗大徳寺派の禅僧に書いてもらった一行書を飾るのが正式と言われていますが、人によってそうでない物を飾られる場合もあります。まぁ元々茶会というのは相手へのおもてなしを重視し、そのおもてなしの気持ちやその茶会の意味を表すものとして掛軸が飾られるのでその意味を表現する物であればこだわらなくても良いのかもしれません。
今回は芦屋でお茶をされている方から掛軸の表装依頼を頂戴いたしました。それがこちら。
『百花為誰開』という禅語が書かせた作品。
「花は美しく咲くがそれは決して誰の為でもなく無心で咲いている。その自らの生命を謳歌し精一杯咲く姿が人の心を打つ。我々も周りの環境や他人に惑わされるのではなく、自分の生命をしっかりと生きる事が大切でありその姿こそが美しい人間の姿である。」といったような内容。
禅語というのは意味が深いですね〜。お客様はこちらの作品を茶会でも飾りたいので茶掛表装で仕立てて欲しいとの事でした。
以前の記事でも説明した通り、茶掛表装というのは柱という部分が通常よりも狭くなるんでしたね。
お仕立てさせていただいた掛軸がこちら。
渋みのある濃い目の裂地で掛軸にお仕立ていたしました。お客様も喜んでくださいました。
弊社では今回のように茶掛の掛軸表装も承っておりますのでご要望ございましたらお気軽にご相談ください。