ニュース/ブログ
播磨西国三十三観音霊場 の掛軸表装依頼 | 朝来市
日本には様々な『観音霊場』と呼ばれる観音様を大切にしているお寺のグループがあります。
近畿圏で有名なのは西国三十三観音霊場ですね。
奈良時代に徳道上人が閻魔大王の無茶振りから始まったというお話を以前ご紹介させていただきましたので宜しければこちらもご覧ください。
その他には関東の方にも秩父三十四観音霊場や坂東三十三観音霊場などが有名です。
そんな観音霊場ですが各エリアでローカライズされた物も多く存在します。
今回はそんな観音霊場の一つ、『播磨西国三十三観音霊場』の納経軸の掛軸表装依頼を兵庫県朝来市にお住まいのお客様より承りました。
播磨西国三十三観音霊場は、昔の国割の播磨国(兵庫県南西部)にある観音霊場。俗に『播州』と呼ばれるエリアです。
姫路を中心とした一大エリアで神戸市の一部も播州エリアです。
弊社がある神戸市の垂水区も実は播州エリア。
播磨西国三十三観音霊場は西国観音霊場に倣ったもので、江戸時代初期に慶雲寺の南室和尚(1591年 – 1671年 大悲弘済禅師)により選定されたとされてます。南室の死後に入寂地である天徳山常光寺を客番として加えて34箇所となったそうです。
なんともマニアックな…兵庫県に住んでいても知らなかった霊場ですがそんな霊場の納経軸なる物が存在して満願になられたのがこちらです。
ご相談された方のお母様が途中まで巡られて亡くなられてそのままになっていたのをご自身で残りを巡って完成させたそうです。
思い入れのあるこちらの納経軸を弊社の仏表装パターンNo. 19の『麗雅』にてお仕立てさせていただきました。
観音の光背の色とリンクして非常にゴージャスな雰囲気に仕上がりお客様にも大変喜んでいただけました。
弊社にご依頼ありがとうございます。
弊社では 播磨西国三十三観音霊場 の掛軸表装依頼も承っておりますのでご要望ございましたら遠慮無しにご相談ください。