ニュース/ブログ
縦額の額装表装依頼 | 豊岡市
以前、書道作品を縦の和額に仕立てた際の記事をご紹介致しましたが最近こういった縦額での仕立て依頼が増えております。
床の間に飾るわけではなくリビングや玄関など様々な場所に飾るようです。
今回は牡丹のまくり(作品)を縦額にして欲しいというご要望を兵庫県の豊岡市にお住まいのお客様からご依頼いただきました。
長い間、家に眠っていた未表装の作品を何か作品にしようとずっと思っていたが、掛軸は山ほどあるので違った形で表装したいというご相談から縦の額装をご提案させていただきました。
こちらが今回ご相談を頂戴したまくりです。
緑や赤の絵の具がかなり濃く使われている作品であり、年月も随分と経過しているので絵の具の膠が弱っている可能性もあり、しっかりと色止めをしなければなりません。
この色止め処理をきちんとしないと表具の際に水を使うので絵の具が滲んだり流れてしまったりする可能性があります。
以前、膠が効いていない墨汁と実際に墨を擦った物で書いた線に水をかけるとどのくらい違いがあるかを実験してみた動画があるので良かったらこちらもご覧ください。
こちらが表装完了した作品です。
縦額にしても違和感なくしっくりきますね。
実は中国ではこういった縦額の作品を結構色々な場所に飾っています。
以前中国に旅行に行った際に結構見かけましたので提案する際にも自信を持ってお勧めできます。
お客様にも大変ご満足いただけて何よりです。
弊社では今回のように縦額への表装相談も承っておりますのでお気軽にお問い合わせ下さい。