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シミも折れも修復! 掛軸の仕立替で新たな命を
以前、ご近所さまで金屏風の仕立替をさせていただいたお客様のエピソードをご紹介させていただきました。
https://nomurakakejiku.jp/blog/post-18562.html
実はその際に掛軸の修理のご依頼も頂戴しておりましたので今回はそちらのお話をご紹介させていただきます。
修理のご相談を頂戴いたしましたのはこちらの京都・嵐山の保津川が描かれた掛軸です。
夏の涼やかな雰囲気が伝わってくる作品ですが全体にシミ汚れが発生しておりました。
またきつい折れジワも発生しておりました。こちらは仕立替の際に旧裏打紙を除去するのですが、そうすると裂けてしまう部分です。
裂けが発生してしまった場合は「補彩」という作業で不自然さを無くしていきますがこの作業は画材の知識や絵画の技術も必要となってくる大変な作業です。
細心の注意を払いながらシミ抜き、補彩を行い、折れが発生していた箇所には補強も行い掛軸の仕立替が完了いたしました。
シミも綺麗に目立たなくなりました。
裂けの部分も補彩を行った事でナチュラルに鑑賞する事が出来ます。
お客様にも屏風と一緒に喜んでいただけましたのでなによりです。
弊社では今回のように掛軸の仕立替やシミ抜き、加筆などの補彩に関してもご相談を受け付けておりますのでお気軽にご連絡ください。