ニュース/ブログ
床の間 アルバム 011: 親鸞聖人と 弁円 、長安義信・文信、伊藤若冲、etc
目次
床の間 & 掛軸 : 親鸞聖人と 弁円 (明法)
弁円 (明法)は鎌倉時代の鎌倉時代の浄土真宗の僧。親鸞直弟二十四輩の一人。平清盛の孫とも言われています。修験道を学び山伏となり、常陸で布教活動をしていました。同じ時期に常陸にいた親鸞聖人をねたみ、殺害を企てようとしますが失敗します。西念寺(茨城県)に押し掛けたところ、親鸞に対面するやいなや懺悔して山伏を捨てて弟子になり、明法と名乗ったと伝えられています。本作品はまさに弁円が親鸞聖人を前に懺悔をして弟子になる場面が描かれています。なかなか珍しい掛軸をお飾りのご自宅ですね。
床の間 & 掛軸 : 長安義信 「高砂」、長安文信「猪」
右は長安義信という江戸時代に赤穂藩に仕えた絵師の作品。以前の記事でご紹介させていただきました私が今まで確認した中で最も古い高砂の図です。(その記事はこちらをクリック。)
左の作品は同じく江戸時代に赤穂で生まれ活躍した 北條暉水 (ほうじょうきすい 画号: 北条文信 1841-1916 )が描いた猪図。北条文信は15歳の時に法橋位に叙せられた長安義信に入門し画技を学んだといわれています。(1863年 23歳の若さで朝廷から法橋の位を授かります。)
赤穂で活躍した師弟の作品が並び飾られるなんて何とも贅沢な趣ですね。
床の間 & 掛軸 : 西国三十三観音霊場 表装 復元織
弊社の仏表装パターンNO.11の復元織にて西国三十三観音霊場の納経軸を表装させていただきました。法事に使われる予定でしたので間に合って何よりです。
西国三十三ヶ所の納経軸を掛軸に表装する工程はこちらの動画で詳しくご紹介しておりますのでよろしかったらご覧ください。
床の間 & 掛軸 : 伊藤若冲 「群鶏図」
江戸時代を代表する稀代の天才絵師といえば伊藤若冲。2016年には生誕300年という事で大々的に取り上げられた事もあり、日本のみならず世界でも注目を集めました。
伊藤若冲は数多くの秀作を残していますがその中でも鶏は代表的なモチーフ。本作品「群鶏図」はその中でも特に人気のある作品です。
弊社で特別に高精細複製で制作させていただきました復刻版掛軸をご購入いただきました。青の壁色とマッチして素敵ですね。
床の間 & 掛軸 : 双鶴図
弊社で修理仕立替をさせていただきました双鶴の掛軸(右)。お正月に飾りたいというご要望でしたので年末のギリギリになりましたが何とか修復を終えて納品する事が出来ました。
ご先祖様から受け継いだ大切な掛軸らしいので再び飾れるようになって何よりです。
仕立替の記事はこちらをご参照ください。
掛軸の歴史について知りたい方はこちらの動画をどうぞ