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四国八十八ヶ所の御影札を掛軸に表装する
四国八十八ヶ所は多くの信仰者が参詣する聖地であり、そこで御影札を手に入れることは心に深い意味を持ちます。
表具屋である弊社でもそんな御影札を活用した掛軸製作の依頼を時折受けることがあります。
今回、弊社の得意先である仏壇屋さんから御影札を使っての掛軸製作の依頼を頂戴いたしました。
御影札を使っての掛軸表装は通常の納経軸の掛軸表装とは異なり、最低でも88枚の小さな御影札をつなぎ合わせていき作品を仕立てる必要があり膨大な手間がかかります。
作業には、まず88枚の御影札を全て裏打ちし、それを定寸に全てカットして3mm程度の糊代でズレのないようにつなぎ合わせる事が必要です。
繋ぎ合わせた時点でやっと本紙(ほんし)と呼ばれる表装される部分が完成して普通の表具と同じスタートラインに立ちます。
表装作業に取り掛かり、弊社の仏表装パターンNo. 5の蓮華本仏で表装しました。
今回もお客様に喜んでいただけるように丁寧に作業に取り組みました。
弊社では御影札を用いた掛軸製作の依頼にも対応しておりますのでご希望がございましたらお気軽にご相談ください。